E910281436bb31005a931ff5870df3a9
おもしろそうに 泳いでる

道(みち)・路(みち)・径(みち) ( 回想録 7 )

2017/03/27 05:30 家族

その人の家は 遠かった。

車が通れるほどの 道が終わり 田んぼの畦のような道を行けば 扇子ヤシの木立ちが見えて来て 人家があることがわかる。


えっ? 通り過ぎるんだ。まだ行くの?


バイク1台通れるだけのスペース。轍から逸れないように慎重に行く。

田んぼに水が入っている時期は こわい。まさかという所で 水を逃がすための筋が切ってあって 分断されていることもしばしば。




途中から 二人乗りをやめて  前後ろで歩く。

どうなっちゃってるのこれ?まだ着かないの?


遠回りをすれば 車で行ける道がある なんて事はなく、これが正規の道。どうやって家を建てる資材を運んだのだろう? 毎日この距離を歩いて買い物へ?学校へ?  もう車道から逸れて40分くらい経つんですけど〜      延々と歩く。



そして最後にして 最大の難関。

なんで わざわざ そこに立つかな。

道幅狭いから YOU の切羽詰まった気持ち、解らなくないよ。前脚 後ろ脚 ギリギリだもんね。

でもさ、 通して欲しいわけ。ちょっとずれてくれたら良いんだから。

こっち、バイクもいるんで。お願い。


ぽんぽん、って叩いてみても 動かない。


途方に暮れていたら 家の人が 気が付いて出て来てくれた。思いっきりロープを引いて 牛に罵声を浴びせている。 向き直って


日陰を知っているんだよ。


ホントだ。暑い日だからね〜


日の出ている時にしか来られない、 電気も水道もない 楽園のように美しい辺境の村。 時間の流れが どうやら 違っている。こんな辺鄙な所でも 生活が営まれているのだ。

世の中には 驚くようなことが  存在する。

わたしは  まだまだ 物を知らない。



クックパッドブログへの
ご意見・ご感想をお聞かせください